修理・張替え事例
■ 100年以上前のn様桐箪笥の洗い
奥様のご先祖様から代々受け継がれてこられた桐の箪笥。
時代と共にその価値と引き継がれるご家庭の事情、
さまざまのご事情で已む無くご処分されていらっしゃるケースも
少なくありません。
しかし、本来日本の家具はこうやって受け継ぐ風情があり
趣きと美学、継承という素晴らしい文化を兼ね備えた民族だと感じております。
そんな貴重なご依頼をお受けさせて頂き有り難く感謝しております。
修理箇所の詳細
元々は鉄ですから昔は手作りで黒鉄により仕上がっていた飾り金具です。
長年の風化により色が薄れてしまってまるでシルバー色だったように感じましたが
実はサンドブラスト(特殊な砂で磨き洗い)をすると元々黒色であったそうです。
当社では桐の表面の洗い以外に内部の木部の痛み、金具など全て桐箪笥専門のチームに
くまなくチェックして頂きまた次の100年もご使用頂ける修理を行っております。
取っ手も鍵穴も復元致しました。
引出一つ一つ痛んだ箇所は新しく。
背板も修理いたします。